先日、漸く簡単な自己紹介をさせていただきました、バビーです。
私は金融機関に勤務しているので、本日は金融のことを少しお話します。
金融の未来を考えるうえで、近年、銀行4.0という世界観のお話を聞くことが増えています。
伝統的な金融から銀行4.0への変化とは一体どんなことなのでしょうか。
銀行の伝統的な業務としては、「決済」「金融仲介」「信用創造」があげられます。
皆さんが身近に感じるのは金融仲介でしょうか。銀行に預金を預けて、預かった預金を事業者等に貸出するというモデルですね。
皆さんが記憶に新しいリーマンショック。
リーマンショックでは、「個人の欲望に従い、多くの資産(カネ)を獲得しようとした」という動きに一定のストップがかかりました。
それまでに、様々な投資手法が現れ、資産(カネ)が増えていきましたが、「それは本当に良いことだったのだろうか」と考える転機になったように思います。
ちなみに、私の肌感覚なのですが、リーマンショックまでは、銀行4.0の世界にあるような議論はほぼ無かったように思います。(不勉強でしたら、ごめんなさい・・)
リーマンショック後、新しい金融の形を模索する議論が行われていきます。
CSR(企業の社会的責任)から、CSV(共通価値創造)への移行等、多くの議論が行われてきました。
そこで生まれた1つの葛藤が、「社会課題と利益のどちらが大切か」というものだと思います。
未だに「社会課題」に取り組むと「利益」を得ることが難しいと考える場合が多くあると感じます。
「社会に良いことをしようとすると稼げないよね」的なイメージです。
「社会課題と利益」のどちらも両立し、「未来へ何を遺すか」を大切にする金融の世界観が、私は銀行4.0の世界観、未来だと思っています。
例えば、気候変動の問題。
私が普段業務をしている肌感覚(あくまで私の肌感覚)としては遠い世界のように感じます。
しかし、SDGsの文脈でいえば、「世界、社会と私たちは繋がっている」ので、他人事ではありません。
金融の未来は、「社会課題と利益」が両立する未来を創るために、社会課題解決をきちんと志向するものでありたいと考えています。
SDGsにある「Transforming Our World(我々の世界を変革する)」というメッセージに呼応し、社会変革に少しでも貢献したいと思っています。
そのためには、「私たちの社会」「私たちの会社」「私たち自身」が一体何者であり、何をしていきたいか、どう進化していくのかに想いを馳せる必要があると思います。
エンジョイ!SDGsでの活動では、こんなことも考えるきっかけになればと思います。
こんなことを考えて金融機関に勤めている人間もいるのだと、少し感じていただければ、超絶ハッピーです。
バビーでした。